現在もなりたい職業ランキング上位に入る保育士ですが、
離職率が高く、人手不足の現状が続いています。
「子どものために働きたい!」 「子どもと一緒に楽しく仕事がしたい!」
保育士を辞めたいと心のどこかで考えていても、とどまってしまい中々踏み出せない人も多いはずです。
この記事では、なぜ保育士を辞めたいと思うのかやそう思ったときにやるべきことは何なのかなど・・・
考えていきたいと思います。
保育士を辞めたくなる瞬間とは
子どもの頃から憧れていて、晴れて保育士になった方も多いはずなのに、離職率も高い保育士。
特に新卒1年目の離職率はおよそ25%となっており、他職種と比較しても高いことが分かります。
私(サイト主:あ~せんせい)も現在保育士6年目となりますが、“辞めたい”と感じる瞬間も多いことが現実です。
どんな時に“辞めたい”と感じるのかまとめてみました。
①残業が多く、自分の時間が取れない
保育士って残業が多いって聞くけど、そんなに多いの?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
1日1~2時間の残業は当たり前で、仕事量が多い時期には3・4時間以上の残業が毎日のように続くことも少なくありません。
また、家に仕事を持ち帰り徹夜で終わらせる
そんなことも日常茶飯事で、仕事を持ち帰ることが恒常化している保育士さんも多いはずです。
具体的にどんな仕事があるの?
✅事務作業(日誌や連絡帳の記入・指導計画の作成・活動の記録や反省・児童表etc)
✅製作物の準備や仕上げ・掲示
✅行事の準備(入園式・夏祭り・運動会・発表会・参観日・卒園式etc)
✅研修・保護者対応・掃除や設備点検etc
上記に示した仕事内容は、1部に過ぎません。
そして、事務仕事には提出期限があり、添削して修正を繰り返す場合も。
日中は保育業務、休憩時間を返上しての事務作業、また午後も保育業務と業務時間内に抱えている仕事を回すことが出来ないことが現状です。
また、保育園には夏休みといった長期休暇やお盆休み等はないところがほとんどです。
そのため中々自分の時間が取れず
○リフレッシュする時間が無い
○ストレスがたまる
という保育士さんも多いのではないでしょうか。
②給料が低い
保育士の給与面の問題は、近年ニュースに取り上げられるほどですが、中々給料が上がらないことが現実です。
勤務先や地域によっても差がありますが、手取り15万円以下という保育園も多く見られます。
また、上記の①にも合ったように仕事量の多さや責任の重さに見合っていないところも大きな問題だと感じます。
そのため、「こんなに頑張っているのに・・・」と辞めたいと考えてしまうことは不思議ではありませんね。
③人間関係
保育園は子どもを相手にする仕事がメインのため
✅明るい
✅楽しい
✅温かい
といったイメージを持っている方も多いと思います。
しかし、保育園は他職種と比べて女性の割合が多く、女性ならではのトラブルに悩まされている保育士の方々も少なくありません。
多種多様な人間が同じ環境で働いているという点では、他職種と変わりありませんが
保育はチームワークがより大切な仕事です。
そのため、クラス内や職場内で何らかのズレが発生した場合や複数担任時のペアの先生との関係が良好に築けていない場合は、だんだんとストレスがたまってしまい、保育士を辞める理由の一つにもなっています。
職場内の人間関係の他にも大きな問題が・・・
それは保護者との人間関係です。
“モンスターペアレント”という存在は有名な話ですが、
理不尽なクレームを言われたり、無理な要求をされるケースも。
また、担任が替わる新年度は
新しい保護者と良好な関係を築いていかなければ・・・とプレッシャーに感じてしまうことも多いです。
特に新人の先生は保護者よりも年齢が低く、経験も浅いため、きつい言葉を向けられることも少なくありません。
些細なことで大きなトラブルになりかねないため、日々細心の注意と配慮、気配りをしていく必要があります。
保護者対応は毎日の業務の一つのため、悩みやストレスを抱えているという人も多いのではないでしょうか。
辞めたいと感じたときの対処法はある?
上記に挙げた辞めたい理由はほんの一部に過ぎません。
ストレスがたまってしまい、辞めたいと感じたとき
何も出来ずに立ち止まってしまっては、どんどん心が押しつぶされてしまい心が不健康な状態になってしまいます。
自身の健康のためにも、どのようなことをしていくとよいか一緒に考えていきましょう。
~誰かに相談したり、頼ってみる~
職場内の信頼できる同僚や先輩に相談できることが1番ですが、それが難しい場合もあると思います。
その場合は家族や友達、その他身近な人誰でも構いません。
まずは“今感じていることを誰かに話す”ということが大切です。
誰かに聞いてもらうことで、心が楽になったり、解決の糸口が見つかったりすることもあります。
中には人に悩みを話すことが難しいと感じる方もいると思います。
直接人に相談することが難しい場合は、電話相談サービスなどを利用していくことも一つの手段ですね。
~職場を変えてみる~
思い切って働く保育園を変えると、心機一転、新しい気持ちで働けるようになります。
また、業務体制や勤務体制、給与面や人間関係など様々な面で今よりも好条件な職場を探すことで
より働きやすい環境で働くことが出来るようになるのではないでしょうか。
そのためには自身で保育士転職サイトに登録してみたり、働いてみたい保育園や施設をリサーチしてみたりと積極的に行動していくことが大切ですね。
“保育士”という仕事自体が自分に合わないと感じている場合は、違う職種への転職をおすすめします。
保育以外にやってみたいことがある、自分の得意なことを生かして仕事はしたいと考えがある方は
勇気を持って行動してみましょう。
といっても、軽い気持ちで今の仕事を退職しまうと再就職に失敗してしまうことも。
まず自分は何が出来るのかを自己分析し、より自分に合った職種を見つけていくことが大切です。
~リフレッシュの時間を作る~
中々自分の時間が取れないことも現状ですが、リフレッシュの時間を作りストレスを解消していくことも大切です。
休みが中々取れない!という方も中にはいると思いますが、そんなときは小さな幸せを生活の中に見つけられるといいですね。
“仕事帰りにコンビニスイーツを買って帰る”
“ちょっと贅沢なご飯を食べてみる”
“休みの日はダラダラと好きなことだけをして過ごす”
人によって感じる幸せは様々です。自分の好きなことを見つけて、リフレッシュすることで、いつの間にか悩みも解消されている、なんてこともあるかもしれません。
~今の自分を客観視してみる~
日々の仕事に悩みを抱えている場合、今の自分の現状をしっかりと理解することも悩みを解決していく一つの手段です。
○業務の量や仕事内容について悩んでいる場合
⇒・やることリストを作る。
やらなければいけない仕事を明確にすることで、見通しを持って取りかかることが出来る。
⇒・手の空いている職員に手伝ってもらう。
職場内には正規職員や非正規職員、用務員など様々な役職の方がいます。
手伝いをお願いししづらい環境も実際にあるとは思いますが、「お願いします」と声を上げることも大切です。
一人で大量の仕事を抱えすぎないように、積極的に声を掛けていきましょう。
○人間関係で悩んでいる場合
⇒・同僚や先輩、保護者に対して適切な行動が取れているか
・挨拶や感謝の言葉はしっかり言えているか
・失敗したときの言動や態度は適切であったか
・一人一人の保護者について、しっかり理解できているか など
自分の姿を客観視することで、自身の課題や改善点が見つかることもあります。
自分の言動が原因で相手を不快にさせてしまっている場合もある、ということも頭に入れて置くことで
日々の振る舞いが自然と改善出来ると思います。
~自分自身が成長できるように努力する~
保育という仕事が好きでも、自分自身の未熟さや失敗が原因で“辞めたい”と思ってしまうということはありませんか?
特に新人の時は仕事が思うようにいかなくて悩むことも多いはずです。
そんなときは、自分に足りていないスキルを磨いていくことも大切です。
○信頼している先輩にアドバイスをもらう
○インターネットや本を使って調べてみる
○研修に参加する など
スキルを磨く手段は様々です。
保育士としての自信が付くことで、より楽しく仕事をすることが出来るようになるのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
社会に出て仕事をしていれば、誰もが悩みを抱えながら過ごしています。
私自身、日々悩み・奮闘しながら保育をしています。
でも、こうして保育士を続けていけるのは“保育が好きだから”だと思っています。
この記事が保育士として同じ悩みを抱えている皆さんの、力になることが出来たら幸いです。
この記事を読んでくださった皆さんが、日々楽しく保育出来ますように・・・☺
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